STORY


ココリッツ オーナー
速読プラス オーナー
 

木 村   敦

趣味:献血、安くて美味しいもの巡り、神社参拝
大切:家族、子供、スタッフ

コロナが騒がれている中で、この時期にオープンするのは無謀だと、
多くの友人から言われてきました。確かにその通りだと、思います。

しかし私には、この時期だからこそ開くべき理由がありました。
ココリッツには、私の願いが込められています。

コロナによって多くのお店が潰れました。
多くの人が職を失いました。

多くの人が元気をなくしました。

速読教室を経営していた私も、
当然のように経営は危機的状況に陥りました。

閉店した方がいいんじゃないかと、何度も考えました。
ピンチを感じてから1ヶ月くらいは、毎日毎日焦っていました。

これからどうしよう。

売り上げもないから生活が困るんじゃないか。
1歳になったばかりの子供もいる・・・

頭の中は、不安で埋め尽くされてしまいました。

すると、何をしても無駄だろうな、と思うようになり、全く動けない状況に。

速読の広告をしたところで、こんな中で新規の方が来るわけがない。
起きてニュースで感染者の数を見て、ごはんを食べて、頭の中では不安と戦って、寝る。

もう、ニートのような生活です。

そんな中で、2人目の妊娠が発覚。

自分自身に問いかけました。

「自分の姿を子供に見せて、どんな父親と言われたいんだ?」

こんな姿は見せたくない。

どんな状況でも、不安を抱えながらも、前に進む姿を見せたい。

そう思った時、私がとったのは、早朝4時から行動することでした。
とにかく、動こう。

家だと確実に2度寝するから、24時間開いているカフェに入り浸りました。

だけど1人だと続けられない確信があって、
友人を誘いました。

彼は悪ノリで、乗っかってくれました。

約束した手前、お互いがサボれない状況に。

いつもは3日坊主までも届かない私が、
2週間毎日通い続けることができました。

気付いたら、今まで3年ほど先延ばしにし続けた仕事が、
あっという間に終わっていました。

そうなった時、ふと私の頭の中にアイデアが浮かんだんです。

2020年10月11日のこと。

仲間と仕事ができるカフェを開きたい。
明らかに無謀なのは理解していました。

お金もないし、経験もないし、飲食店の経験もないし、場所も持ってない。
経営者の友人に相談しても、「やめとけ」の一点張り。

そりゃそうです。私もそれはわかっている。
だけど、私の心の中で何かが私を突き動かし続けました。

今、世界中が冷え込んでる。

みんなが、先が見えない状況に陥っている。
その中で無謀と言われながらもスタートして、もしそれが軌道に乗った時、
その姿を見たみんなは、どう思うだろう?

「あのニートだった木村でもできたんなら、私だってできるんじゃないか」

って、勇気をプレゼントすることができるんじゃないだろうか。
そう思うと、無理をしてでも走ってみたくなった。

そこから夢中で走り続けました。

あんなに落ち込んでいた自分が嘘のように、未来をみた瞬間から、
自分の気持ちが輝くのが自分でもわかりました。

なぜ、あんなに私は変化できたのか?と思うと、

私には環境が足りなかっただけなんだ
ということを感じます。

数ヶ月前、何の気力もなく、自堕落に生活していた私。
コロナの中で、私と同じような人が、確実に大勢います。

もしかしたらその人も、環境がないだけかもしれない。
そんな人を1人でも勇気付けたい。

こんな願いを込めて、ココリッツがオープンしました。

2020年12月21日のこと。
構想からわずか、2ヶ月。

普通は1年以上かけるのが当たり前。
あり得ない短期間。

だけど、ココリッツは、人はやればできることを証明していきます。
明日という日を明るくするために。

ココリッツ代表 木村 敦